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晶翔機電(J-MEX )、高精度モーションキャプチャー技術を訴求 人型ロボットの実装加速へ
Posted on 2026/03/25
人型ロボットの実用化に向け、動作データの取得と学習効率の向上が開発競争のカギになっている。台湾のロボット関連団体「ロボット・イノベーション・アライアンス(RIA)」の会員総会では、晶翔機電がモーションキャプチャー技術をテーマに講演し、人型ロボットの開発と実装を後押しする自社ソリューションを紹介した。同社のChief Scientist、王銓彰氏は講演「モーションキャプチャー:ヒューマノイドに人間のような動作を教える」で、人型ロボットの開発は重要な局面に入っており、「ロボットをいかに人間らしく動かすか」が大きな課題の1つになっていると指摘した。
晶翔機電は、高精度の慣性計測ユニット(IMU)技術を用いたウェアラブル型モーションキャプチャー装置を展開している。人が実際に動作を示してそのまま記録し、取得したデータをNVIDIA Isaac SimやROSなどのシミュレーション基盤へ取り込むことで、ロボットの学習に活用する仕組みだ。人が直接教示するこの方式により、大量の高品質なトレーニングデータを効率よく生成でき、開発期間の短縮や学習精度の向上につながるという。対象は人型ロボットにとどまらない。車輪型ヒューマノイドや協働ロボットアーム(6軸/7軸Cobot)にも応用できる点が特徴で、幅広いロボットシステムに展開可能としている。加えて、Real-to-Realのリアルタイムストリーミング技術も提供しており、カメラを使わないため視野の死角がなく、設置環境の制約を受けにくいことを強みに挙げる。
会場では、車輪型ロボットと二足歩行ロボットの同期動作のほか、指関節レベルまで再現した精密な遠隔操作も披露した。複雑な動作を高い精度で複製し、さらに最適化できることを示し、台湾企業の独自技術が人型ロボット分野でも実用段階に近づいていることを印象付けた。人型ロボット市場が立ち上がりつつある中、同社はモーションキャプチャー技術を軸に、開発基盤の提供企業として存在感を高めていく考えだ。