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TADAは会員と連携し「Physical AI」でスマート車載電子の新たな座標を定義
Posted on 2026/02/13
台湾先進車用技術発展協会(TADA)は、台湾車載電子産業の高度化戦略を巡り産官代表と意見交換を行った。背景には、2026年1月開催の CES 2026 が打ち出した「Physical AI」時代の本格始動がある。
王其国常務監事は、AIがソフトウエア定義の段階を超え、物理的認知とリアルタイム意思決定を備えるフェーズへ移行したと指摘。台湾は部品供給中心の立場から、グローバルなスマートモビリティ産業における「システム統合の中枢」へと進化しつつあるとの認識を示した。
経済部産業発展署金属機械組の盧文燦副組長は、半導体、ICT、車載電子、精密機械を横断する統合力こそ台湾の競争優位の源泉だと強調。地政学リスクや関税交渉の不確実性が高まるなか、政府は業界団体を通じて技術高度化とクロスドメイン連携を加速させ、国際市場での存在感向上を後押しする方針を示した。
また、TADA常務理事で 友達智慧移動(AUO Mobility Solution) の洪泓杰CTOは、台湾企業はハード供給にとどまらず、仕様策定や中枢設計を担う存在へ転換すべきだと提言。自動車は「走るコンピューター」から「知能実体」へと進化しており、高効率演算と高信頼性を両立する統合アーキテクチャー構築が不可欠になるとした。構造転換は、半導体設計や先端実装技術で強みを持つ台湾にとって、高付加価値領域へ踏み出す好機となりそうだ。