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盟立(Mirle)、ロボット事業を本格拡大 日月光投控と連携し「嗅覚を持つロボット」を実用化

Posted on 2026/02/11



台湾と米国によるロボット開発で大きな進展があった。日月光投控が出資する米国AI企業Ainos(アイノス)と、自動化・ロボット大手の盟立(MIRLE AUTOMATION CORPORATION)は共同で、新世代の「嗅覚を持つロボット」を開発し、すでに出荷を開始した。従来のロボットが主に視覚と聴覚センサーに依存して環境を認識していたのに対し、本技術は嗅覚を加えることで、より人間に近い感知能力を実現する。

盟立の林世東CEOは、「嗅覚ロボットへの関心は極めて高く、問い合わせが急増している」と述べた。すでに複数のグローバル企業が連携を求めており、概念実証(POC)段階に進んだ案件に加え、一部の顧客では出荷も始まっているという。さらに盟立は信驊(ASPEED)と協業し、同社のCupola360全方位カメラを導入。ロボットに「360度の視覚」を持たせ、死角のない環境認識を可能にした。

今回のブレークスルーは、盟立がAinosのAI Nose(AI嗅覚)プラットフォームを人型ロボットおよび四足歩行ロボットに統合したことで実現した。これによりロボットは「嗅覚」という新たな感覚を獲得し、半導体製造施設、自動化工場、病院巡回、屋外環境モニタリング、コミュニティ安全管理、国境巡視など幅広い分野での活用が見込まれる。

AinosのAI Noseは、空気中の化学成分を解析することでスマート工場の高度化を支援し、半導体製造の効率向上や安全管理の強化に寄与する。Ainosの蔡群賢(ツァイ・チュンシェン)董事長兼CEOは、「ロボットはすでに“見て”“聞く”ことができるが、現実世界では多くの重要情報が匂いを通じて伝達されている。盟立のロボットに嗅覚を組み込むことで、AIの知覚能力に新たな次元を切り開く」と強調した。



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