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NVIDIAのジェンスン・フアン氏が1月29日に訪台、台湾サプライチェーンとの関係に注目

Posted on 2026/01/29



米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアン(黄仁勳)最高経営責任者(CEO)を乗せた専用機が、2026年1月29日午後1時5分、台北市の松山空港に到着した。フアン氏は30日にNVIDIA台湾法人が主催する年末行事(台湾で「尾牙」と呼ばれる)に出席するほか、31日には台湾の半導体・電子産業を代表する企業の経営者らと意見交換を行う予定だ。市場関係者の間では、今回の一連の会合は「1兆台湾ドル規模」とも形容され、NVIDIAが台湾サプライチェーンを戦略的に重視している姿勢を改めて示す動きとして受け止められている。

フアン氏は1月21日にスイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)年次総会において、AI産業の構造を、エネルギーから最終的な応用サービスに至る「五層構造」として説明した。電力、半導体、インフラといった下層分野への継続的な投資こそが、AI産業の中長期的な成長を支えるとの認識を示した。今回の訪台も、NVIDIAがAIインフラ分野への長期投資方針を対外的に改めて示す重要な局面と位置づけられる。

訪台のもう一つの焦点は、NVIDIAの台湾拠点機能を巡る今後の展開だ。台湾経済部投資審議はこのほど、米NVIDIAが33億台湾ドルを投じ、台湾輝達經典股份有限公司の増資を引き受ける計画を承認した。NVIDIAは2025年末に、北投士林科技園区(北士科)のT17、T18区画への進出を決定しており、今後は用地開発や建築計画の策定が本格化する見通しだ。台湾での拠点整備を通じ、同社はアジアにおけるAI開発・運用体制のさらなる強化を図る構えだ。



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