台湾全球無線平台策進会(GloRa:Taiwan GloRa Alliance)は1月14日、第3期第1回会員総会および理事・監事合同会議を開催し、理事・監事の改選を実施した。その結果、理事9名、監事3名 が選出され、新体制の全会一致により 宏碁智通(Acer ITS Inc.)総経理の游明豐(ヨウ・メイホウ)氏 が新たに理事長に選任された。
名誉理事長の 施振榮(スタン・シー) 氏は挨拶の中で、Super TaiRa 無線技術が有する「長距離・低消費電力通信」という特性について言及した。同技術は近年、さまざまな応用分野で実装が進んでおり、海外プロジェクトにおいても導入検証が始まっているという。
また、施氏が以前から提唱してきた 「BYON(Build Your Own Network)」 の概念についても、Super TaiRa を活用することで、通信インフラが未整備な地域や人口密度の低いエリアにおいて、通信の死角やカバレッジギャップを低コストで解消できる可能性 があると説明した。
施名誉理事長は、マーケティングおよびエコシステム構築を通じて、軍民両用技術として開発されてきた Super TaiRa を、将来的には ニッチ技術から汎用技術へと発展させること に期待を示した。あわせて、より低コストで長距離無線ネットワークを構築する手法を確立し、民生分野での普及を加速させたいと述べた。
新理事長に就任した 游明豐氏 は、「施名誉理事長がかつて『マイクロプロセッサの園丁』として技術普及に尽力した精神を継承し、Super TaiRa のシステムとプラットフォームを世界へ広げていく」と抱負を述べた。今後は、実運用を見据えたユースケース創出と国際連携を重視した取り組みを進める方針を示している。
無人機分野での実績、日本企業からの引き合いも
事務局長の 李宗穎(リー・ゾンイン) 氏は活動報告の中で、2025年12月23日に開催された
「2025 無人機自主技術×ゼロカーボンエミッション載具」シンポジウムについて言及した。同イベントでは、Super TaiRa を活用した 無人機向け耐干渉通信技術 の成果が紹介され、メディアおよび産業関係者から高い関心を集めたという。
その後、日本企業から 無人機用の重要コンポーネントに関する問い合わせ も寄せられており、GloRa としては今後、関連団体との連携を強化しながら、台湾国内でのスマートアプリケーション実証を加速させる方針だ。加えて、日本市場における Super TaiRa の実装事例創出を重点施策と位置付け、無人機分野にとどまらず、さまざまな応用領域への展開を図るとしている。
参考資料