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瑞昱半導体、NVIDIAデータセンター向けSSDコントローラ採用でAI基盤市場へ本格展開
Posted on 2026/01/14
台湾IC設計大手の瑞昱半導体(Realtek Semiconductor)は、PCIe SSDコントローラ製品がNVIDIAの最新データセンタースイッチ「Quantum-X InfiniBandフォトニクス・スイッチプラットフォーム」に採用されたことが業界関係者により明らかとなった。これにより同社は従来のPC・通信向けIC供給から、AIデータセンター基盤領域への参入を加速させる。
AIサーバー市場では高性能GPUと高速ストレージ間のデータアクセス最適化が重要テーマとなっており、低遅延なSSD制御技術の影響は演算効率や推論処理の安定性に直結する。NVIDIAはBlueField-4 DPUを中核に据えた新たなAIネイティブストレージ基盤を示しており、大規模モデルが扱うKVキャッシュや長文脈データの格納・共有に対応するため、SSDコントローラの価値が再評価されている。
瑞昱はPCIe Gen4およびGen5対応のSSDコントローラを展開し、消費者向けからエンタープライズ、データセンター用途まで幅広い領域をカバー。PCIe Gen5 x4対応の「RTS5781DL」は最大10GB/sの連続読み出し性能を実現し、ハイエンド高速ストレージ市場向けの主要製品として位置付けられている。
台湾IC設計産業は従来、通信・ネットワーク・音響・PC周辺などの分野を中心に発展してきたが、AIデータセンター向け部材の技術要求は大幅に高度化している。今回の採用により、台湾勢がAIインフラストラクチャの中核領域において存在感を高めつつあることが示された。
AIインフラが「算力競争」から「データフロー競争」へ移行する中、ストレージはGPUおよびネットワークと並ぶ重要な要素として位置付けられ、SSDコントローラはAIプラットフォームの運用効率を左右するコンポーネントとなる見通し。瑞昱の動向は、2026年以降のAIデータセンター市場において注目される。