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PSMC台湾銅鑼新工場の開業式、国内外から産官学の重要人物が集結
Posted on 2024/05/03
【5月3日、台北発】力晶積成電子製造株式会社(略称PSMC)は2日、台湾苗栗の銅鑼新工場の開業式を執り行いました。この新しい12インチウェハー工場には、総額3000億新台湾ドル以上が投資され、初の設備が設置され試験生産が始まりました。この新工場は、PSMCが製程技術を推進し、大手国際顧客の注文を獲得する主力プラットフォームとなることでしょう。
この開業式には、蔡英文総統、国家科学委員会の吳政忠主委、国家発展委員会の龔明鑫主委、苗栗県の鍾東錦県長、在台米国協会、インド、日本、フランスの駐台代表、日本の宮城県知事、そして国内外の半導体関連企業の上層部を含む約700人が出席しました。
PSMCの黄崇仁董事長は、銅鑼新工場が2021年3月に着工され、パンデミックの期間中にも社員と協力会社が連携して休みなく工事を進め、設備の設置を行いましたが、新工場の完成と稼働には3年の歳月が必要でした。これまでに800億新台湾ドル以上が投じられており、新しい半導体生産能力の構築は、時間、技術、資金の面で非常に高いハードルがあることが明らかです。幸いなことに、迅速な意思決定と建設行動により、近年の国際的なインフレによる原材料コストの高騰を避けることができました。
銅鑼工場は11万平方メートルの土地に位置し、新たに稼働した第一期の工場は28,000平方メートルのクリーンルームを有しています。ここでは、55nm、40nm、28nmプロセスの12インチウェハーを月產5万枚生産するラインが設置されています。ビジネスの成長に伴い、今後も銅鑼工場での第二期工事が行われ、さらに先進的な2xナノメートル技術の開発が進められる予定です。
黄董事長はさらに、地政学的な衝突が世界のサプライチェーンの再構築を促している中で、大手国際半導體IDM、IC設計企業が生産と販売のレジリエンス、AI技術の適用などを再考する重要な時期に、銅鑼新工場の稼働は大手顧客がレジリエンスあるサプライチェーンを構築する戦略的ニーズを満たすのに適しており、PSMCの将来の収益向上に大きく寄与することが期待されます。