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第二回Super TaiRa / GloRa国際フォーラムを台北で開催

Posted on 2022/04/22



写真説明:
4月13日に開催された第二回Super TaiRa / GloRa国際フォーラム開会式では現ACERグループの創業者である施振榮氏(Stan Shih)が登壇。GloRaの有効性と将来性について講演した。施振榮氏(Stan Shih)はTaiwan Glora Allianceの名誉理事長でもある。
 第二回Super TaiRa / GloRa国際フォーラムを台北で開催
 海外向けに台湾独自の実用的IoT無線通信機能を発表
【2022年4月13日,台北市】
 GloRaとはGlobal Radioの略称で台湾独自の通信技術である。LoRaのウィークポイントを徹底的な見直しの上、独自の改良を加えて精度を高めた通信規格である。
     発表したSuper TaiRa通信モジュールは台湾発の改良型通信規格であった。これは低消費電力で広域通信が実現できるLPWA(Low Power Wide Area)の無線通信のひとつで、補正技術と変調により改良を加えた無線通信方式である。
 Super TaiRa通信モジュールの強みはLPWAの特長である長距離通信、低消費電力に加えて、マンホール内やビル内、建設現場など今までは利用できなかった無線環境におけるユースケースで極めて高い効果を発揮します。例えば、降雪地域での水道メータ検針やマンホール内、化学プラント等での鉄防爆ケース間の通信、鉄製キュービクルと事務所間の通信、高層ビル建築現場の通信や消防活動に必要な通信など。幅広い市場ニーズがあると考えております。これがGloRaの大きな強みである。 
 これは通信スピードと通信距離にも関係してくるポイントであるが、GloRaは電波の補正技術と変調による最適化によって安定的な通信を可能にした。ハードウエアを変更することなくソフトウエア上の処理で最適化を実現したことが大きな強みである。
 この無線通信コア技術開発したK-BEST TECHNOLOGY(全波科技)はGloRaの実証実験により洋上風力施設で45kmの長距離通信も有効であることが証明されている。
クラウドを使用した月額利用料などコストがかからず、設置工事も簡略で低コストで必要な機材のみの費用で運用できる。
 また、消防士の安全管理システムに肝心な位置追跡機能は9軸ジャイロセンサはGPSなしで正確な消防士の位置情報追跡ができる、一つのエリアで消防士30人までの同時追跡出来る。
 4月13日に台北市国際会議センターで「第二回SuperTaiRa / GloRa国際フォーラム」開催され、K-BEST TECHNOLOGY(全波科技)総経理の童玉瑋氏が通信ICと通信モジュールを紹介。海外市場向けに製品の出荷体制が整ったことをPRした。
 このセミナーは台湾グローバル無線プラットフォーム促進会(GloRa)、台湾IOT産業技術協会(TwIoTA)、台北市電腦協会(TCA)の3つの団体による共同主催による開催。SuperTaiRa / GloRaについて国内外に情報発信を行った。



各種LPWA無線通信技術の比較・一覧表

システム

BLE

Wi-Fi

Z-Ware

IEEE 802.15.4

(Zigbee,Thread)

LTE-M

NB-IOT

sigfox

LoRaWan

GloRa

通信距離

カバレッジ

10m~1.5Km

15m-100m

30-50m

30m-100m

1km-10km

1km-10km

3km-50km

2km-20km

10km~50Km

通信速度

125kps-2Mbps

54Mbps-1.3Gbps

10kbps-100kbps

20kbps-250kbps

最高1Mbps

最高200kbps

最高100bps

10kbps-50kbps

300bps-50kbps

消費電力

長期コスト

初期費用

初期費用

初期費用

初期費用

月額料金

月額料金

月額料金

初期費用

初期費用

コスト

5美元以下

10美元以下

10美元以下

8-15美元

8-20美元

8-20美元

10美元以下

8-15美元

25-35美元

ネットワークトポロジー

Peer to Peer
スター型、

メッシュ

broadcast

スター

メッシュ

メッシュ

メッシュ

スター

スター

スター

スター

Peer to Peerスター型、

メッシュ

broadcast

 





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