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■自動車のEV化で急激に産業シフトに取り組み台湾大手ベンダー<6>
TECO(東元電機)

Posted on 2021/10/08



 TECO(東元電機)は台湾でも歴史が総合電機メーカー。モーターの製造工場として創業し、その後は総合電機メーカーとして幅広く家電製品を手掛けてきた。長年のモーターの設計及び生産技術に強みがあり、現在では車両向けモーターでも注目を集めている。
 車両分野に関してTECOの強みはモーターコントローラーをモジュール化したこと。高電力が必要なモーターから低電力モーターまで、このコントロールモジュールを使うことでさまざまな電力範囲に対応し、大幅なコストダウンを可能にした。また同時に高い信頼性と高い耐環境性も実現。自動車メーカーのさまざまなニーズに応じる。
 EV乘用車や電動バスなどのモーターは出力パワーが8 kWの小さな出力から大型バスのように272kWという大きな出力が要求される製品までさまざまである。すべての製品でISOの基準を満たし、さまざまなクライアントに対応して設計から生産まで一貫したサービスを提供する。台湾国内ではバスのアッセンブリ工場向けには供給実績があり、車両向けモーターメーカーとしても実績を積んでいる。
 海外ではASEAN諸国やインドなど大気汚染が深刻な地域をターゲットに車両用モーターの供給計画を進めている。小型の三輪タクシーなどがターゲット。他の地域に先んじてフィリピン向けはすでに出荷が始まっている。



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