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〔台湾Startup〕Might Electronicはスタートアップに小規模生産、多品種少量生産の製造環境を提供

Posted on 2021/02/05



マイティ・ネットはスタートアップに小規模生産、多品種少量生産の製造環境を提供
会社名:Might Electronic Co., Ltd.
        邁特電子企業股份有限公司
住 所:新竹縣新豐鄉員山村2鄰 40 號
U R L:  https://www.might.com.tw/

企業及び強み紹介:
 マイティ社(Might Electronic)は 1986 年設立。台湾の老舗 EMS 企業である。グループ企業として台湾と中国大陸の両岸に製造拠点を持ち、電子製品だけでなく、光学・無線ネット・コントローラ・センサー・自動車向けなどの部品や半製品なども製造しており、技術力には定評がある。大手企業だけでなく、中堅中小クラスの企業からのニーズにも対応している。
 しかしながら大口受注は競争が激しく、利益率が下がり、これまでのような受託製造サービスはEMS ベンダーとして比較的規模が小さいマイティ社にとっては不利である。そこで6年前からマイティ・ネット(Mighty Net)という専門部門を作り、スタートアップを支援する取り組みを始めた。2代目の経営者が事業の旗振り役となっている。
 スタートアップが発注する仕事の場合、その生産量は少なく、大規模な生産ラインを持っている企業では逆にコストが上がってしまうため、小規模な生産ラインを持ち、多品種少量生産が得意なマイティ社にうってつけである。担当者の話によると「私たちからスタートアップにいろいろとアドバイスをさせてもらうケースが多く、大企業からの受注に比べるとかなり手間暇がかかることが多い」とコメントする。しかし、そんな中でもじっくり取り組んでいくことによって成功事例も出てきている。
 たとえば、元アップルの技術者が起業した米Ubiquiti Networks 社。マイティ・ネットが支援した企業のひとつだ。最初は海の物とも山の物ともわからないまま、試作・量産を時間をかけて進めていたという。
 現在、この Ubiquiti Networks社が手掛ける製品は日本ではまだなかなかなじみがないが、ネットワークエンジニアが要らない誰でも使いやすい無線 LAN システムを作るという理念の製品開発で急成長し、2018 年には年間売上10 億米ドルを突破した。マイティ社がこの製品の受託生産を行っている。現在ではマイティ社の大口顧客になっているという。
 現在ではマイティ社、マイティ・ネットともに知名度が上がり、世界中のさまざまなハードウェア・スタートアップから案件が持ち込まれるようになっている。日本からの案件も歓迎だという。




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