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台湾のChromebookメーカーが中心となって台湾教育デジタルトランスフォーメーションプロジェクト記者会見

Posted on 2020/09/11



 台湾のChromebookメーカーが中心となって台湾教育デジタルトランスフォーメーションプロジェクトをスタートさせた。大手企業は設備、教師、教材などを投資し、人材育成を支援

 2020年新型コロナ禍の影響により、各産業がデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)に取り組み、続々とデジタルテクノロジーを活用が進んでいる。台湾のITベンダーであるQuanta Group、エイサー、MediaTek、そしてGoogleがChromebook産業チェーンを組織し、業界が一丸となって「台湾教育デジタルトランスフォーメーション」を推進する。
 このプロジェクトでは500台のChromebookを必要な小中学校へ贈呈。さらに専属のIoT実験コース用Chromebook及びG Suiteソフトウェアを提供。目的は学校の教師及び生徒達にデジタルデバイスの使ってもらい、また遠隔地授業におけるインタラクティブな環境を体験してもらうことである。学校の授業にデジタルデバイスを取り入れ、学習効果を検証する。

 Google台湾代表馬大康氏は「授業のデジタルトランスフォーメーションに関する取り組みの優先順位は、まずは教師が使いこなせるようになること。デジタルデバイス、デジタル教材を使いこなして生徒を指導し、新しい生活様式ん合わせた学習方法を確立することだ」と述べている。「Google社ではこうした動きを積極的に応援していきたい」と述べている。

 エイサーの陳俊聖社長は「エイサー社は人間とテクノロジー利用の壁を超えるために社会に貢献する使命がある。新型コロナの影響で仕事や授業の形が変わっていく。その変化に合わせて遠隔地授業などニューノーマルの生活様式を支えていきたい。エイサー社はChromebook業界の一員として世界の事業パートナーと提携して台湾の人材育成に貢献していきたい、さらに引き続き新しい時代の教育にふさわしい電子デバイスを開発していきたい」と述べている。

 Quanta Groupの創立者兼会長である林百里氏は「Quanta Culture and Education Foundationが推進する《游於智》プロジェクトは、さまざまなIoT実験コースの開発に積極的に取り組み、Chromebook業界のリソースを活用して、最も適切なカリキュラムの内容を作り出し、各科目の教育を統合しながら大幅に変えていくこと」と述べている。また同氏は「目標は生徒が学習しながら自分の生活の周りの問題を解決するためのツールを使用できるようにすることであり 、デジタルテクノロジーの応用力を向上させることの支援をしていきたい」とも述べている。

 MediaTek副部長兼スマートデバイスグループ総経理である游人傑氏は「MediaTekは常に革新的な研究開発への取り組みやさまざまな機能を備えたチップ製品で主導的地位を確立してきた。グローバルパートナーと緊密に協力して教育現場に相応しい高度なテクノロジー製品を提供したい。このプロジェクトを通じて、台湾の産業パートナーと協力して、Chromebook製品ラインナップ拡張の動きを加速させ、 台湾の教育シーンに最も適したソフトウェアとハードウェアの統合プラットフォームを開発していきたい。これはMediaTekの企業使命である『テクノロジーの強化と人々の生活の豊かさの追求』ということにも一致する。

 今回はたくさんの企業からデバイスの寄付があった。エイサー社のChromebook Spin 311 製品はコンバーチブルで持ち歩きやすく、新型キーボードはタイピングしやすく、長時間持続バッテリーと最新の接続機能を備えたあらゆる授業と日々の業務にも対応できるように設計した製品である。

 写真説明:左側からQuanta Groupの創立者兼会長林百里氏、宜蘭県大同小学校生徒黃以諾、エイサー社長陳俊聖氏、宜蘭県南澳小学校生徒徐沛穎、MediaTek副部長兼スマートデバイスグループ総経理游人傑、彰化県三春小学校生徒黃慧茹、Google台湾代表馬大康氏、彰化県三春小学校生徒李宇喆。
写真提供:企業提供



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