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Wistron Medical(緯創醫學)は有名な恩主公病院にスマート医療サービスを導入

Posted on 2020/07/31



(写真提供:wistron ) Wistron Medical(緯創醫學)は台湾有名な恩主公病院にスマート・メディカルサービスを導入。正式な運用開始は7月25日から。関係者が集まってお披露目が行われた。その際の記念写真。

 台湾大手のOEM/ODMベンダーであるWistron社傘下子会社のWistron Medicalは台湾では有名な恩主公病院と提携して3つのスマート・メディカルサービスが新病棟に導入。7月25日に発表された。
 このサービスの特長は、第一に台湾の病院が持つ独自の悩みに対する解決策を提案。ICD-10 CMは疾患分類コード推薦システムでは医師が診療録に診断や治療などを書き込む必要があり微妙な分類が必要である。しかし、このサービスはビッグデータとAIを使用し、医師が書き込んだキーワードを分析して必要なコードをすばやく見つけることができ、医師の負担を軽減するシステム。これにより、医師は患者の診断に専念し、疾患分類の作業負荷の軽減と病院の健康保険処理上の負担を大幅に減らすことができ、医師に対しても病院に対してもメリットがある。
 第二の特長はスマート音声医療記録プラットフォームである。病院のベッドサイドシステムと組み合わせて、介護士や医者の記録作業を支援する。患者の状態やアセスメント資料を「話す」だけで毎日の状態を診療録に記録することができる。音声認識精度は初期段階の70%から現在は95%以上に向上した。
 特長の3つ目は遠隔地創傷ケアシステムである。患者自身が写真を撮って送る分析システムだ。この遠隔地創傷ケアシステムは次のようなメリットももたらす。
ひとつは専門的な撮影機材が不要で画像はスマートフォンのカメラで十分に使えること。患者さんは自分のスマートフォンで在宅から簡単に写真が撮れって送ることもできる。傷や怪我など過去のアップロード記録が短時間で検索できる。作業時間の短縮とセキュリティ上も厳格に管理された記録保管ができ、医師の負担が軽減できる。同時に患者側も自分の記録を呼び出して閲覧することもできる。
 さらに、権限管理も簡単に共有できる。主治医の医師だけでなく、他の病院に対してへ情報共有もでき、そのデータは患者自身から携帯で写真を撮って送り、患者自身が治療過程を医師にアップデートすることができる。
例えば、手術後の経過について患者自身が患部を自宅でスマホを使って写真を撮り、主治医はその写真から術後の経過観察を行ったり、患者側へ適切なアドバイスや通院タイミングを指示したりすることもできる。
 このシステムは病院の医療サービスの向上と医療スタッフの負担軽減を目的としている。今後の普及が期待される。



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